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【雪害・風害】もしハウスが大雪・暴風の被害に遭ったら

大切なハウスが、もし大雪や暴風で倒壊してしまったら・・・。
考えたくもないことですが、「防災(ハウスの補強や保険加入)」とは別に、
「事業継続化計画(BCP)」として、あらかじめ考えておく必要があります。

 

新潟県内において農業ハウスをお持ちの皆さんが、
地域経済、食糧事情において重要な役割を担っているという観点から、
自然災害の被災からの早期復活を図り、周囲への影響をわずかにとどめていただきたく
その一助になればとの思いで、被災した場合の行動について、ご提案いたします。

 

 

(1)初動対応

・ハウス被害状況の確認
  大雪で道路が通れない場合は、通行可能になるまで待ってください。

・ハウスに電源がある場合は、ブレーカーを落とす。

・ハウス破損時の連絡先の確認
  JAや農機具店など、ハウス購入先がいちばんです。
  また、保険をかけている場合はNOSAIにも連絡します。
  
  【注意】費用を抑えるべく・あるいは納期を早める目的での
      複数業者への相見積もり依頼は、行わない方が良いです。
      大規模な災害発生時から水稲育苗が落ち着く5月中旬頃までにおいては
      各社とも人的余裕が無いため、既存顧客との関係が第一となり
      新規客は優先順位が低く、結果的に直近の水稲育苗期には
      ハウスの復旧が間に合わないことが少なからずございます。

(2)被害状況の把握

・生産、出荷の支障確認
  JAや直売所など、販売先に連絡します。

・顧客、取引先への連絡
  twitterやfacebookなど、SNSのアカウントをお持ちの場合は、状況を掲載します。

(3)中核事業の生産開始

・水稲育苗の場合 
  JAや生産法人への苗の依頼、折衷苗代の資材の確保(トンネル支柱、農ポリ等)

・水稲育苗以外の場合
  生産を急ぐ・・・災害を免れた設備での生産開始
  急がない・・・ハウス・残骸撤去、業者に見積依頼